はじめに
序文
令和3年1月…
とある感染症が全世界で猛威を振るい外出すら満足にできない世の中になってしまった。
旅行、声優イベント、野球観戦…当たり前だった日常がこんなにも尊いものだったとは。鬱屈とした日々を過ごしている人は自分だけではあるまい。
さて上に挙げた当たり前だった日常の一例は筆者の趣味の一部である。一昨年までは土日に加え時々有給休暇を取得しながら、事あるごとに日本中を飛び回っていたものだ。幸い職場(現所属)では趣味に対して理解のある上司や先輩に恵まれ、時間がありあまっていた大学時代とまではいかないが、当時とは比較にならないほどの資金を手に、自由に遠征をさせてもらっていた。
「やっぱりRhodanthe*は最高でしたよ!往復高速バスで行ったかいがありました!」
「バスに乗り継ぐために山道を8km歩いてきました!しんどかったなあ」
「今回の遠征でJR東海の在来線を完乗しました!」
といった具合で職場で遠征の報告をするわけだが
「お前それは何のためにやってるんだ?」
「ブログでもやってんのか?」
と言われることが多々あったのだ。
確かに自分が作成する旅程は常に限界旅行(後述)。傍から見れば異常としか思えない行程を職場で披露するたびに
「その旅行記で金取れるレベルだろw」
とありがたいのか嘲笑に似たありがたくないのか分からない言葉をいただくのである。
そんな折に襲来したこの感染症禍。
これまでのように気軽に遠征に行けなくなり、過去の写真や収集物を眺めて遠征の思い出に浸っていたその時ふと思った…
「さすがに金が取れる代物とは思わないけど、大学時代からそれなりにおもしろい旅をしてきた自負はあるし、せっかくだから昔を振り返りつつ紀行文書いてみっか」
このブログの内容
筆者がこれまで行ってきた限界旅行(遠征)について忘備録がてら書き記す紀行文。
基本的には帰ってきてからその都度最新の旅について投稿する予定だが、時間のある時には過去の振り返りも投稿したいと思っているので、投稿順と遠征時系列は間違いなく一致しない。(タグ付けなど分かりやすい分類方法を研究します。)
筆者について
20代後半。男。独身。長野県北信地方在住。
基本土日休みの社会人4年生。(R3.1現在)
大学4年間は群馬県在住。旅好きが高じ地理学ゼミを専攻。
小さい頃から鉄道が大好き。大学時代から国内鉄道完乗を目指し乗り鉄業開始。
切符、記念スタンプ、御朱印、御城印、鉄印など収集癖が強い。
社会人になってからは某バス旅番組に感化されバスにも興味を持つ。
R2.10より念願のマイカー所有者になりドライブ熱も急加速。
各地に残る昔の痕跡が好き。一昔前の看板やGMS、時代に取り残された夜街など。
にわかアニメ・声優ファン。Rhodanthe*はいいぞ。推しは東山奈央さん。
限界旅行とは
効率のよい快適な移動に重きを置く現代社会に一石を投じる旅行スタイル。
列車移動であれば追加料金がかからない種別が基本。始発に乗るためなら朝4時から1時間歩くのは当たり前。乗り継ぎのためなら何キロでも歩く。停車時間が3分あれば駅スタンプと途中下車印が押せる。
車であれば高速道路はお金がもったいない。下道で景色を楽しみながらゆっくり行こうよどこまでも。
宿泊地はビジネスホテルなんて贅沢の極み。ネットカフェ、個室ビデオ、時には野宿、車中泊まで。
…といった具合に、安くかつエクストリームに、本来は手段であるはずの移動そのものも体力の限界まで楽しむのが限界旅行だ。多くの目的を達成したいけどとにかくお金がない、そんな大学時代に編み出した旅行スタイルだが、社会人になった今でも続けているのはなぜか。
ちなみに「限界旅行」という言葉は大学からの友人が使っていたフレーズである。半ば無許可ながらありがたく拝借し使わせてもらっている。
跋文
こんな大したことのない文章を書くのに3時間もかかっている。
最近仕事でステークホルダーにプレゼンや説明をする機会が増えた。そのあとの議事録作成まで含めて、自分の文章力や表現力の無さに絶望する毎日。そんな自分の文章力を向上させるというのが、弊ブログのサブテーマだ。自己の自己による自己のための自己満ブログであるから、「世界中に発信する」なんて大層な野望もないので、時間が有り余って仕方がない時の暇つぶしのツールにでもなれば幸いである。